天真爛漫ちゃらんぽらん

みみずのたわごと

そのまた向こうのおはなし

いま降ってないが、明日の昼までは雨の予報。
梅雨がきたような案配だけれど、ま、5月はいつもこんなもんだ。
はっきりしないまま、梅雨になる。

昨夜は、ご飯あとに黒澤明作品「乱」を観ていた。
何度目かだけれど、今回は色彩の演出に視点をおいてみた。
どこかで、こういうシーンに遭遇したらと憶えておく。

途中からパトさんがきて、「これはだれなの?」というが、
歴史上の誰かというではなく、
ストーリーはシークスピアの「リア王」なのだね。

見終わって11時。風呂入ったら汗びっしょり。
ひくまでネットサーフィンしてたら12時になった。
もう、シャワーでもいいかもしれない。

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伝えておけばよかったが、いうとうるさいから黙ってた。
歯が1本ぐらぐらなのだ。
「歯医者さんいってよ」ってのがねぇ、めんどくせー。

そうしたら昨夜はステーキが出てきたので、もう降参。
「どうかしたの?」っていうから、
「歯がァ........」ってバレちゃった。なので今日は歯医者。

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「あのねぇ。2ヶ月に1回でイイから極上のにして........」
「うん、わかった。今日のだってイイのだよ」
あ、わかったどー。

ちかごろ、ステーキがそれほど食いたくなくなったのは、
つまり、そのゥ、歯の力が弱ったからだな。
あ、なさけねぇ。

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なにはともあれ、味噌汁をこしらえてもらえるのがいい。
不肖ごんべ、ほんとは赤味噌派なのだが、
塩分控えめゆえに、ワガママはいわずやせ我慢なのだ。

味噌汁ねぇ。
おひとりさまのときも、けっこうつくってたよ。
といっても、フリーズドライの具に生味噌いれ......... ってのね。

沸かしたばかりの湯を注ぎ、
これに刻みネギひとつかみ、ときに揚げ玉ぱらぱら。
これで立派な味噌汁になるんだな。

で、これが、けっこう美味いんだな。
一人暮らしにゃこれで充分といってたけれど、
ふたり暮らしでも、これにひと手間加えりゃ、それで充分。

なにせ、オレは男一人の暮らしが長かったから、
その時代、時代の簡易料理には詳しいのだ。
あえて簡易料理というけれど、いまや、日本の技術は世界一だからね。

そこはそれ、日本人らしき追究するがゆえに、
見事な完成度であるのだねぇ。
卓上湯沸かし器ひとつあればイイっていう、便利だよ。

パトさんはしっかりつくる人だったけれど、
最近になって、オレに感化されてか、やってみるようになった。
そうだよ。ラクチンがいい。

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GW終わって、五月病の季節だよね。
研修のなんのと慌ただしく4月を過ぎ、連休終えたらぼけぇぇ........
ま、なんとかロスってのはいろいろとあるわけで。

世のおとーさんたちのリタイアロスってのは、
本人気付いてなくてもあるんだな。
これはねぇ。それを迎えるカミさんにもあるらしい。

 あのうるさいのがねぇ。
 毎日いるんだよ。
 ほんと、いやんなっちゃう........

オレだって、まさか、こんな本音を聞くとは思わなかった。
ま、これに、これこれの退職金持ってきただろうが。
なんの文句があるゥ、いばられたら最悪。

給料運んでたオレは、いまだってエラい。
これの延長だったら、退職離婚だってありうるんだな。
リタイアロス、これは双方にあるようで.......

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不肖ごんべの場合は「大腸過敏趣症候群」になった。
つまりは、自律神経失調症なのだが、自律神経を司るのは腸だそうで、
レントゲンでブレるくらいに激しく蠕動していた。

だから腸自体が傷めないために水分を分泌するんだそうな。
で、それが溜まると激しい腹痛と便意に襲われる。
これってねぇ。たまらないよ。

リタイアして、遊ぶことが愉しくてたまらないのに、これだった。
仕事人間がすべてを開放したのに、
それまで張り詰めていた支えがなくなって、逆のストレスを抱え込んだらしい。

3年も苦しんで、最後は鍼灸で治るきっかけをつかんだ。
それから忘れかけたころ、あの人が倒れて集中治療室にいたとき、
もう腸を絞り出すようなこれに一夜中襲われた。

いまはほとんどでないけれど、
ときおり、思い出したように単発的症状が出る。
ストレス溜めちゃいけないね。

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パトさんが傍にいてくれて、ご飯つくってくれて、
オレ、何十年も食べなかったもの、食べるようになったのだ。
鶏肉はまだ口にしてないけれど、ソーセージはなんとか食べるようになった。

ソーセージが嫌いになった因縁はある。
あの蛞蝓のでるアパートの三畳間住まい。
これが朝晩の2食賄いつきで4.500円だったんだな。

ただし、朝も晩も魚肉ソーセージの油炒め。
よくもまァ、管理人のオバチャンが臆面もなく、
おんなじもんだすよな............. っていう。

必然的に、ソーセージは嫌いになった。
以来頑なに食べていない。
オレ、こういうところは頑固なのだ。タクワン同様にね。

あのころのご馳走はカドの定食屋だったね。
バイト料が入れば定食屋へいく。
白身魚のフライ定食が100円。ごはんはおカミさんの好意で大盛り。

東京五輪直前で、あっちこっち掘り返してるから、
工事現場のバイトはいくらでもあった。
夜の現場へいくと時給がいい。

1週間もいけば、しばらくはけっこうな羽振りだった。
カネがはいると、まず、ガード下のトリスバーで痛飲する。
弱いクセに思いっきり飲むから、最後はほとんど意識がない。

酔い潰れて、よせばいいのに隣の女に絡んで、
いなされて、挙げ句は介抱されて、
どこがどうなったか、まったく記憶がない。

けれど、目覚めたら、そのひとのアパートにいた。
そのひとは3歳年上で、マザコンごんべは、3年間つきあった。
若いころのオレは年上の人に惹かれたんだね。

けれど、束縛されるのが嫌い。
世話をやかれすぎると逃げたくなるのだ。
あなたのためよ.......... なんていわれると、もう重い。

うるせーと反抗する。
だから、別れたり、くっついたり。
くっついたり、別れたりのくされ縁。

でね、オカネなくなって、ひもじくなると、
よせばいいのに、ついつい電話する。
そうすると、そのひともいそいそと現れたりする。

そのころ、しばしば蛞蝓三畳間で、微熱だして寝ていたから、
バイトもいけなくなっていた。
天井のシミ見あげながら、肺を結核菌が冒していくのを感じていた。

ソーセージ食べながら、ちょっとだけ思いだしたね。
オイらの、ずたぼろ青春譜。
ずーとずーと向こうの、そのまた向こうのおはなし。

さて、歯医者いってこようか。
あしたサ、つづく....................

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