フラッシュバックに襲われる

昨日の夕方 血液検査 の結果を聞きに行った。
病院の診察室前に座っていたとき、倒れた人があって、救急車がきた。
目の前を、救急隊員が通ったとき、ごんべにフラッシュバックが起きた。

カミさんの倒れたときの情景が浮かび、
動機が激しくなって、過呼吸になって、廊下に倒れてしまったのだ。
看護士さんがきてくれたとき、大粒な涙を頬に宿していたので、すべて理解してくれた。

まさかの事態だったけれど、強がりいってたのに、くしゅん...だったね。
そうだよな、考えてみれば、まだ、4ヶ月。
そんなに簡単に消え去るわけもないのだね。癒えるわけもないのだね。

おとーさんは、普通の状態じゃないんだからね。
娘がそういった。
なんのこれきし...そう思っていたので、ちょっとショック。

カミさんの前に座ったら、
久しぶりに嗚咽が込みあげてきて、久しぶりに泣いて、久しぶりに縋った。
バカだねぇ... カミさんの声がどこかから聞こえてきた。

そうだねぇ。バカだねぇ。
おまえがいなくても...なんて、まだまだだねぇ。
カミさんの目がちょっと潤んでいる。

血液検査のほうは、血糖値がやや高いだけで、一応はパス。
自分で食事つくるようになって3ヶ月目の数値だから、ほっとひと安堵。
秋口へ入って、もう少し体重を減らせば、大丈夫でしょ。

いま76kg。
去年のいまごろは83kgあったから、あと少しでベストをキープ。
頑張らなくちゃ。

 1208-s01.jpg

ここんとこ カミさんをちょっとおろそかにしていたので、
あなたっ... 先へ突っ走っていってしまう、ごんべの性格を、
ちょっぴり戒めたのかもしれないね。

過呼吸になってあえぐとき、
自分が心臓マッサージしている姿が浮かんだ。
あのとき、カミさんを抱いてベッドまで運んだ重さが腕に蘇ってきた。

安定剤を出しますか?
センセにそういわれて、「要りません」ときっぱりいった。
なんのこれきし、えんやこら、えんやこら超えてやる。

で、病院のベッドに腰かけているとき、
「ごんべさん、髭が素敵よ、よく似合うわ」と婦長さんがいってくれた。
う、しっかりしなくちゃ... その言葉でそう思った。

いいタイミングで引き戻してくれる。さすがはプロだね。
駐車場までいって、お礼を忘れていたことに気づき、
ありがとう...といいに戻った。

ああ、腹が減ってきた。
ごんべの腹減り健在である。よーし、落ち込み脱出だ。
朝から、肉いっぱい野菜炒めにしたろ。

う、ほんとは...
冷蔵庫に肉しかないんだけどね。

 1208-s03.jpg

潮騒の音を 聞きに行ってこよう。
テトラを打つ、がらがらぴっしゃん...という音がいいな。
あれが、ごんべにはよく似合う。

潮が引いていくときの"きしきし"と、足の裏に囁く砂の音もいい。
蟹が慌てて逃げる"かさかさ"という音。
"じりじり"と音をたてて砂を焼く夏の太陽。

潮の香をかいでいると、すべてを忘れる。
ふ、とわれにかえると、前向きな姿勢になっている。
やっぱり、オレには海だなぁ。

もう一度、海のそばで暮らしたい、と思い始めている。
テトラポットの最先端で、潮の飛沫を浴びながら、仁王立ちしたい。
ごんべのごんべらしさが、戻ってくる気がする。

一周忌が過ぎたら、準備に入ろうと思う。
娘にいったら、私が遠くなる...といった。
何いってるんだい。いまだって、こないくせに...

海面がいまより2000mも低い時代があったという。
いま向かおうとしている氷河の溶ける温暖化ではなくて、
地球上の水分の大半が凍ってしまった氷河期のこと。

この証明が、いまも海底に刻まれた「海底渓谷」で、
これは、まさに当時、川が流れていた跡なんだねぇ。
天竜川河口にも、深い溝があって、天竜川海舟という。

だから人為的な原因であれ、地球の息吹であれ、
こんな温暖化の変化なんぞは、
悠久な地球という星の一生のうちの一瞬でしかないともいえる。

人類は、そのうちの瞬き3回くらいしか、
この星に存在していないのだから、
エラそうにしていてもタカがしれているのだね。

子供のとき、満点の星を見上げて、
この宇宙のなかでオレって、どんな存在なんだろう...と思った。
いま、爺ィになっても、おなじことを考える。

ただし、ちょっと過去形が入って、
この宇宙のなかで、オレの存在て、なんだったのだろう...
いまというもの...もっと、もっと、素直に生きたいなぁと思う。

何億万年かすると太陽の寿命がつきる。
大爆発して闇となり、地球上からも酸素がなくなる。
どっちにしろ、太陽系の星には決定的変化が訪れる。

もし、人類がそこまで生き延びたとしても、酸素のある星を見つけて移住するか、
真空の空間で生きられるように進化? しておかないと、滅びてしまう。
どっちにしろ、 自分は生きていないから関係ねぇ...ではあるけれど。

が、いま生きている空間に限りがあるということだ。
オレの一生なんか、ちっせぇ、ちっせぇ。

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