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2019-02

「とったどー」にえらい憧れる - 2019.02.28 Thu

 
◇お知らせです。

 いい天気です。
 舘山寺しだれ梅園と大山河津桜へいってきます。
 今日の「てんちゃら........ 」夕方のアップになります。




雨降り。風がないのが 幸い。というのも..........
昨年は、ちょっと荒れて雨風強くて、
その翌日にいった枝垂れ梅園が悲惨なことになっていた。

明日ゆくんだよな。しっとり、このままいてほしい。
あ、そういえば、おペケは最強晴れ女大明神だったな。
忘れてたァ。頼むよ。

で、天気予報確認。
よーし、朝から晴れ。
舘山寺枝垂れ梅園と大山河津桜へゆく。

 19228-a1.jpg

午後になってゴルフ練習場にゆくといってたおペケが、
ま、やめたァ............... て女心と春の空。
それで、散歩だけにするわ、とでかけていった。

小一時間して帰ってきた。
「大学まえの魚屋までいってきたよ」
うん、あのへんに、むかしから魚屋が2軒ある。

「でね、浜名湖牡蛎買ってきた。カキフライね」
浜名湖牡蛎はめったに口に入らない。
高いからね、滅多にスーパーにはおいてない。

 ←click

たしかに美味かった。
味が濃いのだ。口の中に浜名湖が広がる。
って、ほどじゃないが、これが牡蛎だァって主張がある。

 19228-f3.jpg

おペケがドジしてオレが大笑いする。
「あんたもバッカだねぇ」
「だから傍にいられるんじゃない」

オレがドジして、
「ほら、あなただってずいぶんのマヌケじゃない」
「だから、あんたといられるんだよ」

まァ、ドジとマヌケが、どったんばったんして、
笑ってりゃ、とりあえずシアワセ。
このまま2人が呆けちゃ困るけれど、なにごともほどほど。

おもしれぇーなと思う。
利口ぶっちゃいけないね。
マヌケ加減、ドジ加減、さらけだせるほうがいい。

 19228-f2.jpg

オレは、50m以上は泳げないから、
よゐこ濱口クンの「とったどー」にえらい憧れる。
あァいうのが大好き。

そうだ。
大先輩、椎名誠さんとこの「怪しい探検隊」はどうしただろ?
ずっと思ってたら、このまえ医院の週刊誌でみた。

あらら、まだ、やってるじゃん。
あれくらい外で遊ぶと、愉しいんだな。
もう、生きてくのが、たまらなく愉しくなるよ。

海の声も聞こえるし、風の声も聞こえるし、地球の息吹を感じる。
オレ、シャバではええからべぇ男だけれど、
大自然のなかじゃ、それでは通れないからねぇ。

なんかさ、嬉々としてやるんだな。外だと。
焚き火して、石焼いて、鍋のなかへ放り込んで、味噌溶いて..............
ま、それがあったから、おひとりさまでもなんとかなった。

すくなくても、明日からどうして食ってくんだ?
って、いきなり途方に暮れるってことはなかったもんな。
芸じゃなかった、遊びは身を助けるっていう、あれだ。

とりあえず、フライパンがあったらなにかできた。
そうそう、フライパンが半年でダメになったね。
来る日も、来る日も、フライパン料理ばっかしィ。

 19228-f1.jpg

あなたはどうして、そんなに釣りが好きなのですか?
某所の趣味の教室で、喋ったあとの質疑コーナで、
こんな質問をいただいた。

え? 一瞬詰まった。好きに理由はないんだな。
けれども、それでは回答にならない。
「そこに魚がいるからでしょう」と笑って逃げた。

そこに山があるからだ。
登山者がよくいうよね。これ。
山があるから登る。好きに理由はないという。

「Because it is there」
そういった登山家は、ジョージ・マロリーという。
カルフォルニアでの講演後に、記者に問われて、こういった。

これが「そこに山があるから......」という有名な言葉の発端だ。
この登山家はエベレストに挑んで2回失敗していた。
記者は「まだゆくのですか?」と聞いている。

それに対しての Because it is there だった。
「そこに山があるから......」ではなくて、
「エベレストが未踏峰だから.......」と解釈されている。

登山家の信念のほうをとったのだ。
で、マロリーさんは、1924年の第3次エベレスト遠征で、
第6キャンプを発ってのち、消息を絶った。

彼の遺体が発見されたのは1999年、8.230m地点だった。
登頂に成功したかは,謎のまま。
たしかに「そこに山はある」のだが、常に危険を同伴している。

自然を前にして謙虚な気持ちを持たねばいけない。
オレは25歳で、過信疲労凍死になりかけて、
以来いつも畏怖心をもって、山に抱かれてきたつもりでいる。

 17222-mk03.jpg

初日は天竜水系の支流を攻めた。
それほどの釣果もないうちに強い雨が降り始めた。
昼過ぎには川通しが無理となり、尾根を2つ越えて本流に戻った。

その夜は自炊してシュラフに潜る。
やや増水した流れの音と寝しなのウイスキー、
これさえあればほかにはいらない。

2日目、本流は濁りが強くて釣りにならず、ほかの水系で一日過ごした。
2日間の釣りを終えて不満が残る。で、地図を広げて最終日の検討。
3日目。飯田線のとある駅前に車を置き、始発電車を待つ。

小さな駅舎には、駅長さんと私だけ。
旅ノートをパラパラめくっていると、駅長さんに「釣りかね」と声かけられた。
手にはインスタントコーヒー。ご馳走になって電車に乗った。

降りたのは本流沿いの無人駅。30分ほど歩いて支流の出合いへ。
白い砂の清らかな流れを上流に向かってひたすら歩く。
最初の滝に出合うまで2時間。いかにもの滝壷だが、2時間粘って反応なし。

地図には滝が7つ記されていた。5つ目に辿り着いて午後2時。
ここは勢いのよい鉄砲滝だった。
胸まで立ち込んで、落ちる水柱の後ろにエサを打つ。

3度目の打ち込みで、ひったくるようなアタリ。
滝壺の奥に潜り込むのを、こらえて、こらえて、やっと引き出した。
寄せて腰に手をやると、タモがない。

休憩して腰から抜いたのを思い出した。
胸に抱え込んで、シャツのなかに押し込む。
尺アマゴだった。

気がつくと午後4時。滝は上流に向かってあと2つ、下って5つ。
で、どうする? 左手の山の中腹には林道が見える。
右手は垂直の崖だが、痩せ尾根まで150mばかり。

決断を迫られた。日没の時間が迫る。
垂直にちかいがホールドは心配ない。右手の崖に取りついた。
1時間かからずに尾根に出た。杣道を見つける。

もう一つ尾根を越えると廃屋が2軒。
裏山から引いた竹筒から、音を立てて水が迸る。
口をつけた。抑制がきかなかった。

腹一杯飲むと全身の毛穴から汗が吹き出した。
地図を開いて見当をつけ、山道を下り始める。
汗がひいて、けだるさが襲う。

どのくらい歩いたか。
目の下には本流の流れが夕日に染まって横たわっていた。
今朝、電車に乗った駅がポツンと佇んでいる。

冷気が辺りを支配し、背中が寒い。
安堵の気持ちが、けだるさを増幅させた。足を止める回数が増え、眠気が襲う。
ふと正気になると、杉の木の根元に座り込んでいた。

眠いなァ...............
これがなににつながるかは承知している。
疲労凍死の四文字が脳裏をかすめた。

太股をつねって気持ちを奮い立たせ、重い足を運ぶ。
歩けない。立ち木に寄りかかって休む。
遠くなる意識の中で、いい気持ちだなァ、もう、このままでいいよ。

「おい、しっかりせんか」
「起きろ」

遠くで誰かが呼ぶ。体が揺すられている。浮遊していた意識が戻ってきた。
山仕事帰りのおじさんが2人、私の頬を叩いていたのだ。
言葉を出そうとしたが、喉から外に出ない。

やがて背負われる感触があって、再び魂が体から離れていった。
気がつくと、駅舎の硬い椅子に寝かされていた。
「コーヒーでも飲んで元気出しなさい」

駅長さんから、この日2杯目のコーヒーをいただく。
カフェインが水分の失せた体に染みわたっていく。
が、次の瞬間、胃袋が蠕動を始める。吐いた。

次の朝、私は診療所のベッドに横たわっていた。
点滴の針が腕に刺さっている。頭が痛い。
体力への過信、自分のキャリアへの過信が自分を責めた。

未熟さを思い知らされて、意気消沈。
青菜に塩の私が診療所を出たのは3日目の午後だった。

         自分史エッセイ「釣り百話」からの抜粋。

20chaplin_20190104115545e01.gif ゆあ・はっぴー?

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